第一回『慈照寺(銀閣寺)』

有名すぎる京都の観光地、訪れた人も多いことでしょう。室町幕府の将軍の足利義政が自分がひきこもる山荘として作りました、義政は政治家としての素質は無いに等しいのですが、芸術家としての素質はある人でしたので、この時代の美的なものをつぎ込んだ山荘ができましたが、その後の天災などで当時の庭園は崩壊してしまい、奇跡的に残った銀閣(国宝)と東求堂(国宝)後の時代に造られた庭園が今観光地として人気です。

奇しくも義政の後継者争いに端を発した応仁の乱のせいで、京都の街は大きく変わって強います。

慈照寺の庭園は池泉回遊式庭園という形式の庭です、園内に定められたコースを辿り、かなり長いコースを歩きます。夏場は虫除けを持っていくといいでしょう。どこから見ても隙がなく、のちの時代の手が加わっていますが、綿密に計算された庭です。松や槇など庭造りではおなじみの木々が並んでいます。

有名な向月台や銀沙灘を含む現在の姿は江戸時代ごろ造られたものだそうで、銀閣と呼ばれるようになったころのことではないかとされています。室町時代当初の姿は今研究が進んでいます。

歩いていくとかなり高いところまで上ることができます。かつて滝が作られていたらしく、その石組の後も見ることができます。

こういうところに行って一番感心することは、木の葉がほとんど落ちていないこと。ぜひ木を手入れしている場面を見てみたいものです。

アクセス:京都市バス203系統『銀閣寺道』から徒歩10分


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